kirakira na toki

pinkopal.exblog.jp
Top | Log out | RSS | Comment | Report | HTML&CSS
カテゴリ:Crescent( 30 )
|
|
2007年 01月 19日 |
彼の手で、すべてを剥ぎ取られ・・・私は生まれたままの姿に戻った。
「・・・きれいだ。君の全部を覚えていると思っていたけど…」
「何?・・・」
何も言わない彼に、不安が募る。
「・・・俺の記憶の中の君より、今…目の前にいる君は、もっときれいだ」
「・・・・・恥ずかしいから、そんなに見ないで」
背を向けようとする私を制するように、彼が強く肩を掴んだ。
「いやだ・・・ずっと見たかった。こうして触れて、君の肌がピンクに染まる所を、もう一度この目で見たかった・・・」
彼の熱い瞳に魅入られながら、私は胸に秘めていたことを彼に告白した。

「・・・私は、忘れようとした。もう、逢えないのなら…あの日の自分も、あなたも…すべて忘れてしまいたかった」
「・・・忘れられたのか?」
「見て分からない?」
「・・・・・・」
彼の目元に、指を当てた。
「あなたの瞳の中に、私がいるわ…あの夜のように・・・・・・もう忘れなきゃって思う心の裏で、ずっとこんな日が来るのを夢見てた。でも、そんな気持ちに気づかないふりをしていたわ…辛いから・・・叶わない事だからって」
「玲那・・・」

 最終話...長いです。
[PR]
by pink_pink_opal | 2007-01-19 22:38 | Crescent |
2007年 01月 19日 |
玲那に遅れると告げた後、三沙子はため息をつきながら、携帯電話のボタンを押していた。
「はい・・・高宮です」
「あの、中野です。ちゃんと、指示通りにしています…」
「あぁ、電話をお待ちしていました。ちょっとお待ちください。替わりますので・・・」
「えっ?もしもし・・・・・・」
「・・・三沙子さんですか?いろいろとありがとうございました」
「あの・・・玲那は、幸せになれるんですよね?」

「・・・・・・」

「私、こんなことして良かったのかって…不安なんです。あの子は、本当に辛い思いの中…声まで失って、生きてきたんです。あなたに出逢って、声だけじゃなく無くしていたものを取り戻しました…でも、この1年、玲那は幸せそうじゃなかった。私…もう、玲那の涙は見たくないんです」

More
[PR]
by pink_pink_opal | 2007-01-19 02:29 | Crescent |
2007年 01月 18日 |
「着きましたよ・・・」
「はい」
「少し足元が悪いので、気をつけて下さいね」
「ありがとうございます」
タクシーを降りる時にかけられた言葉に、また胸が温かくなった。

ちょっとムリをして履いてきたハイヒールの、ヒールに気をつけながら、ホテルに入るとホッと落ち着いた。
ドレスの上に、コートを着ようとしたけれど、似合うものがなくて…
仕方なく、大き目のショールだけを羽織って来ていたが、やっぱり肌寒かった。

(三沙子・・・?)
広いロビーを少し歩いてみたけれど、三沙子の姿は見つけられなかった。
(どこかに座って待っていよう…)
見回すと、ちょうど柱の陰になる所に休める所を見つけられた。
ゆったりとしたソファに腰を下ろすと、急に緊張が解けて…
(こんなの履いて来たから、かかとが痛いし・・・三沙子、早く来ないかな)

More
[PR]
by pink_pink_opal | 2007-01-18 22:51 | Crescent |
2007年 01月 18日 |
午後からは、三沙子と買い物に行く予定だったので、午前中
玲那は、普段やらない細かい所の掃除や、溜まっていた洗濯を片付けていた。
(今日、来るんだね…)
気づくとパソコンに目が行ってしまう・・・
落ち着かない気持ちを、体を動かすことで紛らわす。
成田・・・行ってみたいけど・・・

韓国で離れて以来、彼が日本に来日するニュースを耳にすると、心が騒いで止まらない。
・・・もう、私の事なんて忘れてるのにね。

ドームにも韓国で行われた、彼の新作映画の試写会にも、行きたいと言う気持ちはあった。
でも、行けなかった・・・
インターネットやテレビの画像で、彼の晴れやかな姿を見るだけで胸がいっぱいになる。

「早く三沙子から電話、来ないかな…」
時計を見上げて、呟いた。

More
[PR]
by pink_pink_opal | 2007-01-18 18:17 | Crescent |
2007年 01月 18日 |
それは・・・先週の夜のこと。
帰宅後、自分の部屋で持ち帰った仕事を整理していたときのことだった。

プルルルルルッ
プルルルルルッ

「はい・・・」
「あの、中野三沙子様でしょうか?こちらイ・ビョンホンジャパンオフィシャルファンクラブの高宮と申します」
「・・・・・・ビョンホン?」
三沙子は、最近イ・ビョンホンに嵌っていて、玲那にも内緒で彼のファンクラブに入会していた。
(でも、何でファンクラブから電話なんだろう・・・)

「突然で、申し訳ありません。中野様に、お聞きしたい事があって、電話させていただきましたが…今、お時間は、よろしいでしょうか?」
「えっ?はい・・・でも、何かの勧誘とか…グッズとかなら結構です。お断りします」
急に相手の口調が変わったようだった。
かなり、慌てている・・・?
「あっ、いいえ。決してそのような事では…実は、中野様に伺いたい事があるだけなんですが…」
「私に?・・・何ですか?入会上の不備とかですか?」
「いいえ…あの・・・」
「・・・・・・?」

More
[PR]
by pink_pink_opal | 2007-01-18 16:58 | Crescent |
2007年 01月 18日 |
「玲那、張り切ってるね?」
「そう?」
私がソウルに行ってから、もう1年以上になる。

声が出ない間は、なかなか仕事に就くことも出来ず…両親の援助にも頼っていたが
ちゃんと就職し、三沙子の家に居候させてもらいながら、生活する様になっていた。
「そろそろ、ちゃんと家賃も払ってもらおうかな~」
「三沙子・・・お願い!もう少しして、昇給するまで待って」
手を合わせて、目の前で拝む私に笑いながら、「あとちょっとだけよ…」そう言ってくれた。

「そうだ、郵便取ってきたよ…」
三沙子に郵便物を手渡した。
「あぁ、ありがとう。あっ、来た来た!」
「何が?」
「秘密~~~」

三沙子は、すっかりある韓流俳優に嵌り、玲那にも内緒でファンクラブに入会していた。

More
[PR]
by pink_pink_opal | 2007-01-18 08:22 | Crescent |
2007年 01月 18日 |
(戻ってきちゃったよ・・・)
一歩進むごとに、彼から離れている現実に、玲那の足は前に進もうとしなくなった。
(きっと、彼は私とのことなんて、すぐに忘れてしまう…だから、私だって…)

「玲那!」
「三沙子?どうして?!」
「お帰り・・・本当に、声出てるよ…良かったね、玲那」
そう言って、三沙子は抱きしめてくれた。
「うん・・・」
「玲那、もしかして泣いてるの?そんなに私に会えなくて寂しかった?」
「うん・・・」
三沙子は、ソウルからかけてきた電話での玲那の様子がおかしいことに気づき、仕事を早退して迎えに来ていた。
「飛行機、予定と違ったけど…乗り遅れたの?」
「うん・・・いい男が、離してくれなくてね…」
おどけた様に言う私の肩を叩いて、三沙子が笑う。
「声が出るようになったと思ったら・・・まったく!はいはい・・・楽しかったのね」
「・・・うん、楽しかった。今度は、一緒に行こうね!」

More
[PR]
by pink_pink_opal | 2007-01-18 07:40 | Crescent |
2007年 01月 17日 |
僕の腕の中で、まどろむ君を見ていたくて・・・
何もかも投げ出してしまいたいと思っている自分がいた。

でも、それは許されない感情。
赦されない事だと、体に刻み込まれたものだから・・・僕は行くよ。
玲那・・・もう、どこにも行かないで。
二度と、僕の手の中から消えたりしないで。

AM8:20
「レイナ・・・モウ、イクヨ」
「・・・・・・」
「レイナ?」
「うん、もう少しこのままでいていい?」
「アァ…キョウハ、ソンナニ、オソクナラナイトオモウ」
「・・・うん」
まだシーツの海に潜ったまま、彼のやさしいキスをもらった。

「ジャア・・・イッテクル」

More
[PR]
by pink_pink_opal | 2007-01-17 13:58 | Crescent |
2007年 01月 16日 |
ベッドサイドに灯された小さな光の中で・・・
お互いの欠けた部分を埋めるかのように、求め合った。
彼の吐息に…
彼の声に…
彼の熱い肌に…
私の涙は、止まることを知らず…溢れ続けた。

「ナカナイデ…レイナ」
声に出来ずに、頷きながら…
見下ろす彼の瞳の中に、自分の姿を見つけて…再び視界がぼやけて涙がこぼれる。
「ナカナイデッテ、イッテルノニ…」
そう言って、唇で私の涙を拭い去る。
「ソンナニタクサン、ナミダヲダシテモ…シオカライヨ・・・」
不思議そうな顔で彼が言うから、涙と一緒に笑いがこみ上げてきた。

「ソウ…ワラッテイテ、イツモ・・・」
(・・・いつも…?そうだね、覚えていてもらえるなら、泣き顔じゃなく笑った顔の方がいい)
私は精一杯の笑顔で、彼に口づけた。

More
[PR]
by pink_pink_opal | 2007-01-16 22:59 | Crescent |
2007年 01月 16日 |
エレベーターは、いつの間にか動き出していた。
それでも、二人はお互いの何かを求め続けるまま…きつく抱き合っていた。

チンッ!
開いた扉さえも気にならないほど、二人の気持ちも体もひとつになる。

「いやねぇ~こんな所で…」
「ほんと…」
「ドラマじゃないんだから…」
無遠慮な視線で囁く二人。

(日本人・・・?)
玲那は内心焦っていた。
こんなこと、ばれたら困るのに・・・
自分の事など微塵も考えていなかった。
ただ、彼のことだけを心配している自分に驚きながら、何とか彼女たちの目から彼を守ろうとしていた。。
しかし自分を覆うような体勢で抱き寄せられているため、玲那にはどうすることもできない。
そしてますます彼の腕は玲那を隠すように、きつく抱きしめられた。

More
[PR]
by pink_pink_opal | 2007-01-16 10:46 | Crescent |