kirakira na toki
2008-12-01T18:11:42+09:00
pink_pink_opal
大切な創作の部屋
Excite Blog
連絡
http://pinkopal.exblog.jp/7625363/
2009-03-27T00:00:00+09:00
2008-12-01T18:11:42+09:00
2008-03-29T13:15:07+09:00
pink_pink_opal
etc...
2008.12.1
kirakira-na-toki では、ただ今コメントを受け付けていません。
メールで、ご連絡いただくか・・・
★Love or Jealousy... のコメント欄に、ご記入下さい。
よろしくお願いします。
2008.3.27
前トピのレスできました♪
本当に、遅くなってゴメンなさい。
メールへのレスは、これからなので・・・
もう少し、待ってて下さいね。
ありがとうございます。
chiroparo
前トピは、ココカラどうぞ^^
]]>
たくさんのありがとうを・・・ 一部追記
http://pinkopal.exblog.jp/7522357/
2008-03-15T23:07:00+09:00
2008-03-29T13:14:05+09:00
2008-03-15T22:00:01+09:00
pink_pink_opal
つぶやき...
昨日も、ボーーーーーッと考えていたら
数段ですが、階段から落ちました。
器用ではないので、1度にたくさんのことが
処理できない私です(^-^;)
ご存知の方も、いらっしゃるでしょうか・・・?
ここ、kirakira-na-tokiの始まりを。
私は、本家と呼んでいるブログをもっています。
2005年10月に、たぶん初めてブログという形で
創作を書き始めました。
exciteだけじゃなく、ameba・gooブログなど・・・
いろいろ試してみて、居心地が良かったのがexciteだったの。
それで、書き続けることができました・・・
でも書いているうちに、とても苦しくなってきたんです。
自分が書いているものなのに、苦しくて逃げ場を探して・・・
そして出来たのが、ここkirakira-na-tokiでした。
ここでの初めての記事は、2006-12-19 00:41 にUPした 『Crescent』でした。
『Crescent』あとは、『Cross』『Current』を書いて・・・
『Ghost note』もありましたね。
大好きな彼~
私が想像するイ・ビョンホンという人を書き、創作を読んでくださった方との
たくさんの出会いがあったから。
ただただ、書くことが楽しくて・・・
ずっと書き続けられると、信じて疑うことはありませんでした。
だけど・・・
去年、いろんなことがあり・・・
ただ楽しいからって、それだけで書いてきた気持ちが萎んでしまいました。
大好きな人を心に写して、文字にすることが・・・
いつの間にか、楽しくなくなってしまう。
とてもショックでした。
休めば書ける・・・
そう思っていたけれど、だらだら休んでいても
今は、書けそうにないと痛感するばかり・・・
だから、ここを止めようって思いました。
やっと・・・そう思うことが出来ました。
自分の原点である本家に帰って、欲張らずに書いていきます。
ちなみに本家は、こちら→『Love or Jealousy 』
kirakira-na-tokiの記事は、すべて消してしまうつもりでした。
止めるということは、そういうことだと思っていたから・・・
でも・・・・・・
たった一人、止めることを告げた、お友達が「消さないで・・・」
そう言ってくれたの。
ここが好きだからって・・・
私の創作を好きだと、読んでくださる方が
もしかしたら、他にもいるかな?
お友達のおかげで、そんな風に考えられるようになったから。
しばらくしたら、創作だけを残して・・・
kirakira-na-tokiは、無期限のお休み(=止める)します。
いつも、拙い私の創作を読んでくださって、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします!
PS.いつか・・・
『もしも』があったら、またここでお逢いしましょうね(笑)
]]>
Current...another storyⅡ
http://pinkopal.exblog.jp/6927214/
2007-12-24T12:24:00+09:00
2007-12-24T14:08:34+09:00
2007-12-11T16:40:01+09:00
pink_pink_opal
Current
「ハルカのアボジ・・・お父さんは?」
「先に、帰ったの・・・」
「どうして?会いたかったのに・・・」
「うん・・・いろいろあったし、まだ体も元通りには、なってないでしょう・・・」
「・・・でも、お父さんは、どうして韓国に?」
「うん・・・」
口ごもりながら、ハルカは1枚の写真を手渡した。
「これは・・・?」
「母なの・・・私の父と母の結婚写真・・・」
「!!」
「・・・オッパ?」
「ハルカの・・・オモニ・・・」
「オッパ?・・・大丈夫?」
返事がないビョンホンの腕に、心配げな表情のハルカが触れた。
「あぁ・・・」
そのあたたかさに、写真からハルカへと視線を移し、微かに頷いた。
「本当に、大丈夫?」
「大丈夫だよ・・・それで・・・?」
「うん・・・2ヶ月前、帰国した私は、すぐ父にオッパのことを話したの。きっと驚くと思っていたのに・・・何も言わなかった。『そうか…』っ、ただそれだけ・・・そして
この写真を出して話してくれたの。母との事を・・・」
「・・・・・・」
「母が亡くなって、父は・・・たった一枚の写真だけを私に残して、すべて処分して
しまったと思っていた・・・だけど、違ってた・・・それでね・・・」
「うん・・・」
「私・・・知らなかったの。母が、韓国の人だったなんて・・・」
「・・・・・・」
「韓国で・・・父と母が知り合って、恋に落ちた・・・そして、母のお腹に私が宿った。昔の事だし、結婚前にって・・・大変だったみたい」
「どうしても、母の両親に許してもらえなくて・・・駆け落ち同然で、母は自分の国を
捨てた・・・」
「子供の私にも、母は・・・いつもどこか寂しそうに見えたの。その原因が・・・
自分だったなんて・・・」
「父は、母が亡くなって・・・ずっと自分を責めていたんだと思う。国を捨てさせたこと・・・いつも仕事が忙しかったから、家庭を顧みることもなく・・・母に、苦労をさせたと言ってた」
「だから、母が亡くなった後は、男手ひとつで懸命に私を育ててくれたわ。
なるべく家に居てくれたし・・・下手だった料理も、スゴク上手になったの」
そこまで話すと、ハルカはため息をついた。
「なぜ、お父さんは韓国に・・・?」
俯いていた顔を上げると、ハルカは、いつもの笑顔を見せる。
「母の実家に・・・母が残していた祖父母への手紙を届けに来たの・・・」
「そう・・・」
「会ってはもらえたけれど、お互いに何も言えなかった・・・父と私の拙い韓国語じゃ
思いは伝わらなかったみたい・・・」
「大丈夫・・・きっと、お父さんとハルカの気持ちは伝わる・・・」
「うん、そうだね。そうだといい・・・」
「こんな形で、また韓国にくる事になると思わなかったと・・・父は、そう言っていたの。母を幸せに出来なかったから・・・二度と来られないと思っていたみたい」
「私とオッパのことが、父の気持ちを変えたのかもしれないね・・・」
「今度・・・僕も、ハルカのお母さんの家に行ってみたいな・・・」
「えっ?」
「信じられないかもしれないね。ハルカのお母さんは・・・僕の初恋の人なんだ・・・」
「!」
「小学生の時に、初めて恋した人が、ウン・ジェヒ先生だったんだよ」
「ジェヒ先生?お母さん?」
「あぁ・・・僕の担任の先生だった。短い期間だったけれど・・・そうだ!僕は、ハルカのお父さんにも会ってるよ・・・」
「・・・父に?」
「うん・・・最後に、先生に会った時・・・旅行に行くと言ってた。きっと、ハルカのお父さんと日本に行こうとしていたんだね。じゃあ・・・」
「何?」
「・・・・・・」
あの時、君は・・・ジェヒ先生のお腹の中にいたんだね?
何でもない・・・
そんな表情で、ビョンホンは首を振った。
ハルカを抱き寄せ、そっと抱きしめる。
『君にも・・・逢っていたんだよ』
その言葉を言わなかったのは、なぜだろう?
彼女の驚く顔が見たい?
それとも・・・
お楽しみは、少し先に延ばした方が楽しいから?
いろんな事を思いビョンホンは、ハルカを解放すると、その瞳を覗き込む。
『運命』?
そんなもの、信じていなかった。
だけど、これは?
目の前のハルカは、自分をじっと見上げている。
違う国で生まれ
違う言葉で育ち
父を亡くした自分
母を亡くしたハルカ
こうして巡り会えた人・・・
これが、運命じゃないなら・・・何だと言うのだろう?
「オッパ?」
微笑むと、極上の輝きで微笑み返してくれる。
抱きしめると、フワッと香る・・・彼女の匂い。
堪らなく僕を熱くする女性ひと ・・・
絡み合った視線に、ハルカは頬を染めた。
慌てて俯こうとする彼女の顎に、指先をあて上向かせる・・・
閉じられていた唇が、ほんの少し開いた。
その瞬間を、見逃しはしなかった・・・
少しだけ、乱暴に口づける。
驚いて何か言いかけた唇に、舌を忍び込ませ強く吸うと、すぐそれに応えてくれた。
そのまま、ソファに押し倒すと、まだ不安の色が残る瞳でハルカが見上げている。
微笑みかけると、戸惑いながら微笑みかえし僕に向けて腕を伸ばした。
指先で彼女の頬に触れ、唇をそっとなぞる。
ハルカは、僕の手をつかまえると唇に押し当てた。
「オッパ・・・」
「ん・・・?」
「愛してる・・・」
呟いた彼女の潤んだ瞳に・・・胸の中に激情が渦巻く。
あまりにも愛しすぎて、壊してしまいたくなる衝動に駆られ・・・
堪らず、大きく息を吐いた。
大切な彼女を・・・
壊してしまわぬように・・・
ビョンホンは、Tシャツを脱ぎ捨てると、再び唇を重ねた。
「・・・星・・」
場所を変え
体を入替え
何度も求め合いながら
呟くハルカの視線は
窓の外
ずっと遠くを見ていた。
「星?ここからじゃ、何も見えないよ」
後ろから抱きしめ、揺れる胸に指を這わせながら耳元で問いかける。
「あっ・・・」
「ハルカ・・・」
肩に軽く歯を立てると、ひときわ強く震えて崩れ落ちそうになった。
「!」
微かに震え続ける体を支え、立たせると熱く溢れて止まらない彼女を貫く。
「ダメ・・・」
「大丈夫・・・君は、ただ僕を感じていて・・・」
「あぁ・・・・・・」
未だ取りきれない羞恥心と、それに反して突き上げられ揺らされて、熱を持ったように朦朧とする体・・・
今日は不思議と、戸惑いも何もかも消えて・・・
私は、私のまま彼とひとつになる。
うなじから肩に、彼の柔らかな唇を感じた。
閉じた瞳の中に、いつか彼と見た満点の星が瞬く・・・・・・
「ハルカ・・・」
「・・・うん?」
「・・・ハルカ?」
静かな部屋の中・・・
ハルカの微かな寝息だけが、耳に心地良く届いてくる。
そう・・・
運命を信じてみるのもおもしろい。
だって2人は・・・
こうして呼び合った・・・
今、置かれた環境も何もかも全て・・・
重なり合うものなど無かったはずのに・・・
そう、この胸の思い以外は・・・
抱きしめたやわらかな体・・・
重なり合い、ふたつの体は溶け合った。
まるでピタリとはまる、パズルのラストピースのように・・・
~ The end ~
1周年記念と銘打って・・・
走ったこの1週間
書けない、時間が無い
そんな言葉で
逃げていたのかもしれません
いろんなものと
正面から向き合い
ぶつかり、倒れても
書きたい気持ちは
消えなかった
書く事が好き
そのことは
ずっと変わらないのだろうと
推測します
(自分の事だけど、分からない…笑)
1周年記念で
やっと
「Current」を完結できました
こんなに長く掛かったのに
最後まで・・・
見届けてくださって
ありがとうございます
2話分ぐらい端折ってしまって・・・
唐突?な部分もありますが
どうぞ
ご容赦下さい(^人^)
これが・・・
自分への
そして
いつも
温かい言葉をくれる
みなさんへの
クリスマスプレゼント☆
に、なればと思ってます(笑)
Merry Christmas!
たくさんのありがとうを・・・♡
여러분 사랑해요...
감기 조심하세요...
2007.12.24 chiroparo
]]>
The first anniversary...
http://pinkopal.exblog.jp/6960631/
2007-12-24T00:01:00+09:00
2007-12-24T01:59:35+09:00
2007-12-18T15:34:09+09:00
pink_pink_opal
つぶやき...
更新情報
☆Current...another storyⅡ 12/24UP
☆Current...another storyⅠ 12/22UP
☆Current最終話 12/21UP
☆Current30話Ⅱ 別室Version 12/20UP
☆Current30話Ⅱ 12/20UP
☆Current30話Ⅰ 12/19UP
彼で作った↑は、お蔵入りとなりました…(T-T)
*Menu*
☆Current30話Ⅰ12/19UP
☆Current30話Ⅱ12/20UP
☆Current30話Ⅱ別室Version12/20UP
☆Current最終話12/21UP
☆Current...another story①12/22UP
☆Current...another story②12/24UP
☆ちろぱろより 「ありがとう」
別室Versionには、パスワードが必要です。
以前、お知らせしたパスワードで、どうぞ・・・
今回も、新たにパスワードの発行は、してません。
ごめんなさい・・・]]>
The first anniversary...「ありがとう…」
http://pinkopal.exblog.jp/6969764/
2007-12-24T00:00:00+09:00
2007-12-20T12:07:35+09:00
2007-12-20T09:56:05+09:00
pink_pink_opal
つぶやき...
2006年12月19日
kirakira-na-tokiが
生まれた日です。
最初は、書いていた創作が辛くて
逃げ込んだ場所・・・
私の気持ちの避難場所でした。
それが・・・
もう完全に自分の一部になり・・・
今があります。
でも・・・・・・
あまりにもたくさんのことがあって・・・
1周年記念日なんて
吹き飛びそうな感じでした。
こんな時に・・・
そうなのかもしれません。
こんな時だからこそ・・・
私にできることをしたい。
ただ・・・
書いていて、こんなに苦しいのは
初めてでした。
見えない彼との闘い
勝てたのか?
負けたのか?
分かりませんが・・・
とにかく、精一杯書きました。
いつも、ここへ来て・・・
読んで下さってありがとうございます。
たくさんの励ましの言葉
その言葉が、いつも
私の背中を押してくれました。
1周年のMenuは、↓です。
まだ書けていないので・・・
無事にUPできるのかな~
他人事のように・・・感じつつ
でも、頑張る気持ちは忘れてません。
今度は、時間と睡魔との闘い
無事に、勝てますように・・・・・・
2007.12.19 chiroparo
コメントは、コチラへ・・・
]]>
Current...another story Ⅰ
http://pinkopal.exblog.jp/6927007/
2007-12-22T00:00:00+09:00
2007-12-22T04:23:16+09:00
2007-12-11T15:29:22+09:00
pink_pink_opal
Current
ドアを開けた彼は、目を丸くして驚いている。
「・・・ハルカ!?」
「どうして・・・?」
「決まってるでしょう・・・あなたに逢いたかったからよ」
そう言い終わる間ももどかしく、ハルカは彼の腕の中に飛び込んだ。
「脅かすなよ・・・」
「ごめんね・・・」
「心臓が止まるかと思ったよ・・・」
「ごめんなさい・・・」
彼は、目の前に立つハルカを軽く睨みながら、マグカップを受け取った。
それをテーブルに置くと、伸ばしたままの腕を引く。
やっぱり居心地がいい・・・
彼のすぐ隣に腰掛けて、ハルカは、そう感じていた。
「・・・今朝、電話で話したじゃないか?」
「えぇ・・・あの後、出発したんだもの」
ビョンホンは、昨日の電話と今朝の電話・・・
普段と変わらない、ハルカの声を思い出す。
逢いたいなんて言いながら、今朝の電話の彼女は、いつもと変わりなかったのに。
ここに来る事を内緒にして、あんな普通に喋れていたのか?
もしもそうだとしたら、演技賞ものだよ・・・
まったく・・・
しかしビョンホンは、腹立ちよりも、うれしい気持ちが勝っていた。
ハルカの肩を引き寄せながら、つい頬が緩んでしまう。
・・・今朝は、いつもより朝が早かった。
昨夜、電話でそのことを告げると、ハルカがモーニングコールをしてくれるという。
いつもなら、僅かだが時差もある事だし、彼女も仕事を持っている。
大丈夫だと、断るビョンホンだったが・・・
「明日は、私・・・仕事が休みだからゆっくりできるの。でも休みだけど、父の用事だから早く起きなくちゃならないし。だからモーニングコールしてあげる」
ハルカの言葉に納得し、素直に頼んだのだ・・・
確かに、ハルカの声で起きる朝は、気分が良かった。
しかし・・・
「じゃあ、あの時の電話で来るって言えばいいじゃないか?」
「あなたの、驚く顔が見たくて・・・」
「・・・・・・」
「急に、ここに来ちゃダメな・・・理由でもあるの?」
「えっ?そんなものは無いよ・・・でも、俺がいつもここに居るわけじゃないだろう?」
やっぱり・・・少し怒ってる?
彼が自分のことを俺って言うのは、そんな時だけだから・・・
「分かってる。もしもいなかったら、鍵も持ってるし・・・少し待って、食事でも作って帰ればいいと思ってたの」
「・・・何日も帰らない事だってある」
「全部分かってるの。でも、逢えなかったとしてもいいの。逢いたいけれど、あなたに無理をしてもらうのは嫌だから・・・」
「無理する?」
「仕事なら、逢えなくても諦められる。でもね、他の事でも・・・例えば会社の人とか、お友だち・・・家族との時間を削ってまで、帰って来て欲しくなくて・・・」
「・・・・・・」
「でも・・・あなたが居るって、部屋の灯りで分かったの。嬉しくて・・・ドキドキして・・・」
「?」
「我慢してる事に、気づかない振りしてたみたい。たったの2ヶ月なのに、あなたに逢いたくてたまらなかったんだって分かったの・・・」
「さっき、戻ったんだよ・・・」
「えっ?」
「今日は、釜山に行ってたんだ。仕事が、思ったより長引いたし・・・明日は、午後からだ。釜山に泊まってもいいと思ってたのに・・・
「?」
「なぜだか、無性に帰りたくなった」
「・・・・・・」
「・・・不思議と、帰りたくなったんだ。やっと、それがどうしてなのか、分かったよ」
「どうして?」
「・・・君が呼んだんだよ」
「私?」
「あぁ・・・ハルカの、僕に逢いたいという気持ちが、呼んだんだと思う。そうじゃなきゃ
今ここにこうしていられなかっただろう?」
「・・・・・・」
身を乗り出すようにして、ビョンホンはハルカの顔を覗きこむ。
「そう思わない?」
「・・・分からない。でも、そうかもしれないね・・・逢えて、嬉しい」
「うん・・・」
唇は、そっとハルカの額に触れた。
「逢えてよかった・・・」
そのまま瞼に下りて、頬に触れる唇は、微かに冷たくて柔らかい。
「ハルカ・・・いつまで居られるの?」
ハルカの唇に、触れそうで触れない距離で、ビョンホンが囁いた。
フワッと唇に触れると、また反対側の頬に触れる。
「んっ・・・明日・・・」
「・・・・・・えっ?」
「明日の午後の便で・・・帰るわ」
「・・・・・・」
夢見心地のハルカが、そっと目を開けると・・・
真顔のビョンホンが居た。
「今、来たのに・・・明日帰る?」
「うん・・・」
「・・・・・・」
「・・・僕に、逢いたくて来たのに?」
「うん・・・仕事、そんなに休めないもの」
「・・・・・・」
信じられないという表情のまま、ビョンホンは動かない。
「それにね・・・今回は、父と一緒だったから・・・」
「えっ?」
「あのね・・・」
ハルカの話は、ビョンホンを驚かせるに余りあるものだった。
コメントは、コチラへ・・・
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Current...30 最終話
http://pinkopal.exblog.jp/6960444/
2007-12-21T01:10:00+09:00
2007-12-21T08:43:14+09:00
2007-12-18T14:22:02+09:00
pink_pink_opal
Current
駐車場に停めた車の中・・・
最後まで見送ると言うビョンホンを、思い留まらせようとハルカは苦労していた。
「絶対にダメ!」
「どうして?帽子もかぶるし、ほらっ・・・サングラスだってあるよ。服だって
これなら分からないだろう?」
そう言って、すべてを身に着けて見せるビョンホンに、ハルカは苦笑した。
この人は、本当に分かっていないのだろうか?
自分が、どんなに変装しても人目を引く存在であると言うこと・・・
何かですべてを覆ったつもりでも、隠し切れない輝きがどこかから漏れ出す。
魅力的な瞳を隠し、胸をときめかせる声を封印しても・・・
今は・・・そう、この笑顔だ。
「どう?大丈夫じゃない?!」
バックミラーの中の彼は、そう言って微笑む。
「絶対にばれちゃうからダメ!・・・ここまで来てくれただけで、十分なのよ」
「・・・・・・」
「ありがとう・・・来てくれて。またきっと・・・すぐ戻ってくるわ。そうせずには、居られなくなっちゃった」
「なぜ?」
「・・・・・・」
あなたのせいよ・・・そう言うつもりだったのに、声が震えてしまいそうで言葉が出てこなかった。
ほんの少しの別れ・・・
それが今は、たまらなく胸を締め付ける。
あとどれぐらい、平気なフリで笑えるだろう?
「ハルカ・・・目を閉じて」
「?」
「いいから・・・早く!」
ハルカは戸惑いがらも、目を閉じた。
こうしていれば、悲しい気持ちが瞳から伝わらずに済みそうだから・・・
頬を、ビョンホンがあたたかい両手で覆う。
額とまぶた・・・何度か触れた唇が、そっとハルカの唇に押し当てられる。
「早く・・・戻ってきて・・・」
「うん・・・」
「僕の腕が君を覚えている間に・・・」
「・・・んっ」
長く深いキスだった・・・
寂しい心も、不安な気持ちも・・・すべてを消し去るような、彼の情熱が込められていた。
「目を開けて・・・」
見上げた瞳は、優しく熱く・・・
ハルカの心を落ち着かせ、体を熱くした。
「・・・・・・」
「見て・・・」
ビョンホンは、ハルカの左手を取ると目線まで上げる。
「!」
「絶対に、自分で外しちゃダメだよ・・・」
「これ・・・」
「さっき、はめたの・・・気づかなかった?」
何度も首を横に振りながら、ハルカの視線は釘付けだった。
それは、薬指で煌く・・・
大き目の宝石と少しだけ小さな宝石が2個埋め込まれた
シンプルなゴールドのリング・・・
「いろいろ考えた。そして・・・これに決めたんだ」
「?」
「これなら、料理するにも邪魔にならないだろう?君の体を傷つける心配もないし・・・」
「・・・決めたって、何?」
「罰ゲームだよ!」
眉をピクッと上げて、悪戯な表情を見せるビョンホンを見て・・・再び、視線を元に戻す。
「君は・・・自分じゃ、これを外せないんだ。これを外すのは、僕で・・・その時は、結婚指輪をこの指にはめる時・・・」
「・・・・・・」
何も言わないハルカに、ビョンホンの表情に焦りの色が見え始めた。
「ハルカ・・・」
「どうして・・・?勝手に・・・こんなこと?」
「?」
「勝手に決めないで・・・私に、聞いてもくれない・・・返事も、させてくれないの?」
そう言って、ハルカは顔を伏せてしまった。
「ハルカ・・・」
「・・・・・・」
ビョンホンは、指輪が煌く手をとった。
俯いたハルカの額に、自分の額を当てて低く囁く。
「結婚しよう・・・今すぐには無理でも・・・それでも、君といたい。僕の未来に、君がいないなんて考えられないんだ・・・」
「・・・・・・」
「これじゃダメ?」
「・・・・・・」
「・・・ハルカ?」
ビョンホンは、俯いたまま動かないハルカの肩に触れた。
その肩は、小刻みに震えている。
「ハルカ!?」
「・・・私で、いいの?」
「ハルカがいい・・・君じゃなくちゃ、ダメなんだ・・・」
「・・・・・・」
「ハルカ・・・」
ゆっくり顔を上げると、ハルカの頬は涙で濡れていた。
「私も・・・あなたじゃなきゃ・・・ダメみたい・・・」
そう言って、ビョンホンの唇に自分の唇を重ねる。
熱く、深く・・・ハルカから、求めるようなキスをした・・・
離れている時間・・・
寂しさも不安も、何もかも・・・
あとで思い出せば、きっとほんの一瞬でしかないはずだから・・・
瞳から、毀れる涙を拭うこともせずにハルカは微笑んだ。
そして、もう一度キスを交わす・・・
次に逢える時まで笑っていられるように、自分に魔法をかける・・・
離れても消えないキスの魔法を・・・
~ The end ~
コメントは、コチラへ・・・
]]>
Current...30 - Ⅱ
http://pinkopal.exblog.jp/6960155/
2007-12-20T00:00:00+09:00
2007-12-20T00:48:23+09:00
2007-12-18T12:29:05+09:00
pink_pink_opal
Current
ビョンホンは、離れていた1年の時・・・
思い続けたハルカへの愛を注ぎ込むように
深く深く、彼女を愛した。
ハルカが意識を手放している時も、その体を離すことが無いほどに・・・
「・・・んっ」
心地良い気だるさに覆われていたハルカの体に、再び甘い疼きが襲ってきた。
「・・・夢?」
そう呟いた自分の声に驚き目を開けると、その疼きは一気に全身に広がる。
「あっ・・・」
「ハルカ・・・ダメだよ、ひとりだけなんて・・・」
そう聞こえたけれど、意味を深く考えることも返事をする事も出来ない。
それほど、目覚めたばかりのハルカの体は熱く
ビョンホンを求めて、止め処もなく溢れていた。
「覚えてるよ・・・何も変わってない。ここも、ここだって・・・」
「!」
的確にハルカを熱くする場所に、唇を這わせるビョンホンに、高められた体は抗う気力も起こす事が出来なかった。
ただ、その愛撫に体を震わせ、吐息を漏らすだけ・・・
微かに残った羞恥心で、声を出すのをこらえる事で精一杯だった。
「ハルカ・・・」
「・・・・・・」
「どうして、我慢してるの?」
「?」
「もっと見せて・・・ハルカを、全部見たい。離れていた時の分も、逢いたくてたまらなかった時の分も・・・」
「・・・・・・」
「だから・・・我慢しないで・・・」
「!」
その言葉が先だったのか・・・
彼が自分を貫いたのが先だったのか、分からない。
一瞬のうちに、その感覚は全身へと広がり、何もかもを覆ってしまった。
そして、弾け飛ぶ・・・
ハルカは、もう止められない思いを感じていた。
何もかも見せる?・・・
愛する人に自分を感じて欲しい。
彼から与えられる、苦しさにも似た、この疼きを・・・
抵抗せずに、受け入れたら・・・
自分は、どうなってしまうんだろう・・・
怖かった・・・
自分が変わってしまうことが・・・
だけど、それ以上に彼とひとつになりたいと、心が求めていた。
噛み締めた唇を、そっと開く。
もう、ハルカを止めるものは無い・・・
微かに漏れ出ていた吐息・・・そして与えられる熱さを、そのまま声にして開放した。
突き上げられ、揺らされながら、溢れる思いを感じていた。
自分を見つめる瞳は、熱く激しく・・・
その裏にある優しさもすべてが、「愛している」と告げている。
「ありがとう・・・」
「何?」
「私を忘れないでくれて・・・」
「うん・・・」
「・・・・・・」
「ハルカ・・・愛してる」
「!!」
腕の中で眠るハルカは、微かに微笑んでいるように見える。
その表情を見ているだけで、こんなにも満たされた気持ちになれる自分を、不思議に思う。
不意に眠りから覚めたハルカが、呟いた。
「・・・ん?オッパ寝ないの?」
「いや・・・」
「お水、持ってこようか?」
「大丈夫だから・・・おやすみ」
「うん・・・」
起こしかけた体を、再び横たえて・・・自分に寄り添って眠るハルカの頬に口づけた。
「おやすみ・・・」
彼女の匂いに包まれて、ハルカを起こさないようにビョンホンは、そっと隣に体を横たえる。
規則正しい寝息と、ぬくもり・・・
固く渇き切っていた心に、あたたかなものが流れ込み、満たされていく。
もう・・・二度と離さない・・・
心は、ずっと一緒にいるよ・・・
耳元で囁くと、ハルカが微かに笑った気がした。
「おやすみ・・・」
ビョンホンは、もう一度ハルカの頬に唇を落とし・・・
抱きしめたまま眠りについた。
コメントは、コチラへ・・・
]]>
Current...30 - Ⅰ
http://pinkopal.exblog.jp/6784414/
2007-12-19T00:00:00+09:00
2007-12-20T00:37:10+09:00
2007-11-13T17:14:33+09:00
pink_pink_opal
Current
彼の耳にも届いている?
そう感じるほど、ハルカの鼓動は激しかった。
再び、ビョンホンの指先が降りていく。
その指は、ひとつひとつ確実に・・・
ハルカの体と心を開いていった・・・
小さなひび割れから毀れ出し・・・
ビョンホンへと迸り始めたハルカの思いに加速度を付けて走り出す。
指先が彷徨う場所に生まれるひび割れは、少しずつ全身へと広がる・・・
ビョンホンは、ハルカが着ているシャツのボタンを外していった。
ひとつひとつ時間をかけて、焦らすようなその行為は、ハルカの羞恥心を煽っていく。
そしてすべてを外し終えると、ゆっくり左右に開いた。
微かに、冷たい空気が胸元に降りてくる・・・
ハルカは、体を強張らせて、自分の身に起きていることに耐えようとしていた。
ビョンホンは、背中に手を回して体を浮かせると、ハルカの腕から優しくシャツの袖を抜き取った。
目を閉じているのに・・・露わにされた肌に、突き刺さるような視線を感じる。
恥ずかしさに耐えられなくなったハルカは、両腕で体を隠し・・・その視線を遮った。
そうしている間にも、下半身を覆っていたものは、剥ぎ取られ・・・
何もかも彼の前にさらしている。
(体が熱い・・・どうしたらいいの?)
ハルカは、熱い視線に耐え切れず、体を起こすとビョンホンの胸に頬を当て、背中に腕を回した。
「ハルカ・・・」
そのかすれた声と、自分を見下ろす眼差しに、ハルカは彼の情熱を見た気がした。
自分へと伸ばされた手・・・
ハルカは、迷うことなくその手に自分の手を重ねた。
ビョンホンは、ハルカを抱き上げるとベッドルームに向かう。
そっと・・・ハルカをベッドに横たえると、ビョンホンは、自分も着ていたスウェットを脱ぎ捨て覆いかぶさった。
ビョンホンの体重で傾くベッドの上の、潤んだ瞳を見つめながら・・・
顔の横に手をつくと、何も言わずにハルカを見つめる。
「・・・オッパ?」
熱い沈黙に耐えられなくなったハルカが、そう呟いた。
返ってきたのは、甘く艶やかな笑みだった・・・
ハルカが、その微笑みに見惚れていると、ビョンホンは頬を撫でながら問いかけた。
「震えてる・・・寒い?」
「・・・・・・」
寒くなんてなかった・・・
私、緊張してる?
緊張していないとは、とても言えそうにない・・・
胸の鼓動・・・
震える体・・・
彼の瞳に囚われていては、隠しようもないから。
見上げる瞳は、彼の心を写したかのように、真っ直ぐに自分に向かってきた。
微笑み返す事も出来ないハルカに、もう一度甘く微笑んでから・・・
ビョンホンは、指先で白い頬に触れた。
あたたかく大きな手のひらで頬を包むように覆うと、そっと唇を押し広げるように口づける。
一枚一枚、固い蕾から花びらを開くように、強引に押し開く・・・
そして柔らかな唇で惑わせ、繊細にも思える動きの舌先を、花開き始めた唇から滑り込ませると奥に潜むハルカの舌に触れ、絡ませ優しく吸った。
苦しくて堪らないそのキスは、同時に全身を震わせ不思議な感覚をもたらして、ハルカを驚かせる。
躊躇いながら、白い肌に触れるビョンホンの指先に・・・
自分を見つめる瞳に・・・
固く閉ざされていた感覚が、少しずつ開放されるのを感じていた。
頬から首筋へ、そして少し強く鎖骨を掻いた後・・・
当然、触れてくれるだろうというハルカの熱望を焦らすように、ビョンホンは指先を彷徨わせる。
乱れる吐息と漏れ出す声は、もうハルカにはどうする事も出来ないほどだった。
「ハルカ・・・キスして?」
「!」
「ハルカ?」
恥じらいながら開いた瞳・・・
ゆっくりと視線を上げると、ビョンホンの視線と絡み合う。
後頭部に腕を回し、ビョンホンを引き寄せるとそっと唇を押し当て、触れるだけのキスをした。
「どうしよう・・・恥ずかしい・・・」
ハルカは、そう言って顔を覆って呟いた。
「ハルカ?」
「・・・今も、まだ信じられないの・・・こうしてあなたといるのに、夢みたいに思える」
「夢じゃないさ・・・」
「・・・あっ」
「だって、こうして君に触れられる。これが夢なら、リアルすぎるよ・・・」
「でも・・・」
「何?」
「私は、夢であなたに逢ってたわ。ちゃんと触れられたし・・・」
「ん?・・・触れるって、どこに?」
ハルカの手を取り、その指一本一本に唇で触れながら、悪戯な表情で問いかける。
「ねぇ・・・どこ?」
「・・・えっ?」
「どこかな・・・?」
「・・・・・・」
「ここ?」
ビョンホンは、自分の頬にハルカの指先を導いた。
「それとも・・・ここ?」
その指を自分の胸に這わせながら、ハルカの反応を見ている。
「!」
「違うの?じゃあ・・・もしかして・・・?」
「違っ!!」
「・・・何?まだ何も言ってないよ」
そう言って、ビョンホンはクスクス笑った。
「・・・っ!」
「嬉しいよ・・・僕だけじゃなく、ハルカも思っていてくれた事。それから・・・」
ビョンホンは、言葉の途中で、ハルカの瞼に唇を落す。
「・・・それから、何?」
「・・・もう黙って」
ハルカは、再び唇をふさがれた。
コメントは、コチラへ・・・
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Current...30
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2007-11-20T22:23:00+09:00
2007-12-13T23:03:29+09:00
2007-11-20T18:14:20+09:00
pink_pink_opal
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少しでも長く・・・と、急いで帰ってきたビョンホンだった。
「ただいま・・・」
声をかけたのに、部屋の中からは物音ひとつしない・・・
ビョンホンの脳裏に、あの日のことがフラッシュバックする。
「ハルカ?」
「・・・ハルカ!」
靴を脱ぐ時間も、もどかしく・・・慌ててハルカを探す。
「あっ・・・おかえりなさい・・・」
ひょっこり顔を出したハルカに、ビョンホンは堪えきれずに声を荒げていた。
「・・・どこにいたんだ!!」
「えっ?星がきれいで・・・ベランダで見てた・・・の」
「・・・・・・」
「気分でも悪いの?大丈夫・・・」
ビョンホンの顔色が悪いのが気になり、ハルカは顔をのぞきこんだ。
ハルカが額に手を当てようと伸ばしたとき、ビョンホンの胸の中に抱き寄せられる。
「・・・どうしたの?」
「また、あの時みたいに・・・居なくなったのかと思った・・・」
搾り出すような声に、ハルカは、必死でもがき顔を上げて問いかけた。
「・・・オッパ?」
「脅かさないでくれ・・・頼むから・・・」
「・・・ごめんなさい。あなたは、もう少し遅くなるんだろうと思ってたから・・・」
「・・・悪かった。ゴメン、大きな声を出して・・・」
「うぅん・・・大丈夫よ・・・」
「?」
「私は、大丈夫・・・でも、放してくれないと・・・食事の用意が、まだ途中なのよ・・・」
ビョンホンは、抱きしめていた腕を少しずつ緩めてハルカを優しく見下ろして微笑んだ。
「お腹すいたよ・・・先にシャワー浴びてくるから・・・」
「うん、急いで作るね・・・」
間接照明が灯された・・・微かな灯りの中・・・
「もう寝たの?オッパ・・・?」
リビングのソファに、彼がいた。
ソファに横たわるその表情は、淡い照明の中でも輝いて見えた。
ハルカは、ビョンホンが帰宅した時のことを思い出す。
私がいないと・・・血相を変えて探してくれた・・・
あの日の彼も、そうだったのだろう・・・
私は・・・彼を傷つけた。
自分勝手な思い込みで・・・その傷を、もっと深くした。
どうすればいいんだろう・・・
目を閉じたまま・・・本当に眠っているのだろうか?
このままじゃ、風邪をひいてしまうかもしれない・・・
「朝は、あんなこと言ってたのに・・・」
その端正な顔立ちに見惚れていると、突然ビョンホンは目を開けた。
「・・・あんなことって、何?」
「もう!・・・寝た振りしてたのね?」
「いや、ちょっと・・・考え事してたんだ」
「・・・どんなこと?」
「今は・・・言えない」
導かれるまま、ハルカはビョンホンの隣に腰掛けた。
ビョンホンは、少し離れて座ったハルカの肩に手を回して、静かに引き寄せる。
ふわっと、シャンプーが香る髪に口づけ、躊躇いながら目を伏せて囁いた。
「ハルカ・・・」
「・・・んっ?」
「君を・・・」
「・・・・・・」
「帰したくない・・・ワガママだって分かってる・・・全部分かっていても、離したくないんだ」
「・・・・・・」
「こんなに・・・何かを失うことが怖いと思ったのは、初めてだよ。もう君を見失いたくない」
ハルカは、ビョンホンの膝にあたたかい手を乗せて呟く。
「怖がらないで・・・私は、ここにいるのに・・・?」
「・・・君を閉じ込めて、その髪も笑顔も匂いも・・・独り占めしたい・・・」
「・・・あなたが・・・そんなに欲張りだったなんて・・・」
「あぁ・・・自分でも驚いてるよ。どうしてこんな気持ちになるのか・・・」
ビョンホンの腕から逃れ、ハルカは、まっすぐにその瞳を見つめた。
「・・・どうしたらいい?どうしたら、私は・・・」
「?」
「・・・あなただけのものになれる?」
「ハルカ・・・」
「言って・・・何でもしたいの。あなたが安心できるなら・・・私に出来ることなら、何でもするから・・・」
「分かった・・・」
「・・・・・・」
「・・・いいんだね?」
「えぇ・・・」
「じゃあ、目を閉じて・・・」
ハルカは、言われるままに目を閉じる。
「何があっても・・・絶対に開けちゃダメだよ・・・」
「うん・・・」
そのまま、ハルカは・・・ビョンホンの手で、ソファに横たえられた。
これから、何が起きるのか予測できない・・・
いや・・・きっと、自分には分かっている。
でも・・・例えどんなことが起きるとしても、胸の中の不安は消えてしまうだろうと
ハルカは思っていた。
このセピアの瞳に吸い込まれるように、何もかも忘れて・・・
彼の思いに応えたい・・・今は、それしか考えられないから。
彼の手は、ハルカの閉じたまぶたをなぞっていく。
ゆっくりと頬を撫で、唇に触れる。
そのまま指を滑らせ、顎を通り越し、首筋に降りてくる。
(・・・何をするの?)
「あっ・・・」
「しっ・・・黙って・・・」
「だって・・・」
「何でもする・・・そう言っただろう?」
苦しいぐらいに胸が高鳴る。
目を閉じていると言う約束を・・・こらえ切れずに開けてしまった。
「ハルカ・・・」
そう呟く彼の瞳は、今まで見たどの瞬間よりも優しくて・・・
ハルカは微かに微笑むと、再び目を閉じる。
優しいその瞳に、胸の中の不安が消えていくのを感じたから・・・
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Current...29
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2007-11-16T21:01:00+09:00
2007-12-13T23:03:51+09:00
2007-11-08T17:29:33+09:00
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シャワーを浴び、髪を乾かしてリビングに戻ると照明が落とされていた。
昨日は・・・
仕事で忙しいのに、自分が無理を言ってここに来たせいで、部屋の掃除をして
へとへとになって休んだ。
寝息を立てる彼の隣で、月明かりに浮かぶ端正な横顔を、ずっと見つめていた。
「現実だよね?・・・目覚めたら、何もなかったことにならない?」
そう思うと、どうしても目を閉じる気になれなかった。
「おはよう・・・」
耳元で囁く声に、驚いて目覚めた朝・・・
彼はもう、身支度を整えてベッドの中のハルカを見下ろしている。
「ごめんなさい・・・寝坊しちゃった・・・」
「いいんだ・・・疲れたろう?帰り・・・遅くはならないと思う。ゆっくりしてて・・・あっ!食料はないから、買物に行かなきゃだめだよ・・・」
「うん・・・」
「じゃあ・・・」
そう言いながらも、その場を動かないビョンホンを不思議に思って、ハルカは微笑んだ。
「いってらっしゃい・・・」
「・・・・・・」
「心配なの?・・・じゃあ、ベッドに繋いでいく?」
ちょっとした冗談のつもりだった。
ビョンホンは、表情を緩めることなく、ベッドの縁に膝をついてハルカを抱き寄せる。
白いシャツに隠された厚い胸に、ハルカが頬を押し当てた時・・・
その声は、彼の体を通して低く響いた。
「そうしたい・・・」
「えっ?」
「そうしておけば、もう逃げられない・・・安心して行ける・・・」
「・・・・・・」
言葉を失うハルカを見下ろして、クスッと笑うと身を屈めて耳元に唇を寄せた。
「・・・冗談だよ」
「あっ・・・?」
吐息とともに届いた音は、鼓膜を震わせ、吐息は耳たぶをくすぐる・・・
そして、その振動は体の奥へと届き、胸を震わせた。
「・・・行って来る」
名残惜しそうなその表情に・・・ハルカの胸を強い衝動が襲う。
「・・・行かないで」
「!」
「・・・冗談よ」
「・・・冗談?」
「・・・言ってみたかっただけ。ただそれだけ・・・」
ビョンホンは、冗談だといいながらも、寂しげな表情を見せるハルカに、ため息混じりに囁く。
「そんな顔してたら・・・・・・離れたくなくなるよ。悪い子だな・・・」
ビョンホンは、そう囁くと潤んだ瞳で自分を見つめるハルカに、微笑みかけた。
「・・・・・・」
まるでスローモーションのように、再び彼が近づいてくる。
見上げた瞳は熱く・・・ハルカの胸をときめかせた。
そのまま視線をそらすことが出来ずにいると、ゆっくり・・・ビョンホンの顔が近づき
・・・唇が降りてくる。
それは・・・羽のようにふんわりと、一瞬だけハルカの唇に触れた。
唇に触れる感触は、とても懐かしい気がするのに・・・
このままでは壊れてしまうんじゃないかと思うほど、鼓動が激しくなる。
何度も何度も触れるだけの優しいキスが繰り返され・・・ハルカは、少しずつ物足りなさを感じ始めていた。
ビョンホンは、離れようとする自分の唇を追う彼女の仕草に、胸の中の燃え滾るものが溢れ出すのを感じていた。
そして、その思いをぶつけるかのように、柔らかな唇に激しく口づける。
ずっと・・・
この感触を、この熱さを忘れてしまいそうで恐れていたのに・・・
しかし、こうして唇に触れると・・・そのやわらかさも甘さも、少しも忘れていなかったことを知った。
「息・・・止めないで・・・ハルカ?」
その言葉にハルカが、そっと唇を開いた瞬間・・・
強引にその柔らかな唇を押し広げ、奥に潜む甘くとろけるような舌を探す。
昨日は・・・いつの間にか、疲れて眠ってしまった。
深夜、ふと目覚めると・・・自分を見つめているハルカが目に入る。
気づかれないように、微かに目を開けて彼女を見ると・・・
嬉しいのか?それとも、悲しいのか・・・?
そんな・・・不思議な表情していた。
今夜は、このまま・・・熱い思いを胸にしまって・・・彼女に触れることなく眠ろうと思った。
どれぐらい時間が経っただろう?
いつの間にか夜が明け、カーテンの隙間から差し込む朝日で目覚めると
隣で眠るハルカを見つけた・・・
あの日・・・彼女が消えてから、悪夢に襲われた夜を思い出し、現実かどうか何度も確かめてしまった。
頬を撫でると、くすぐったそうな顔をして・・・でも、目覚めない君を・・・
手を取り、指を絡ませて・・・そっと抱きしめる。
寝ているはずなのに、彼女が自分の胸に寄り添うのを見て感動を覚えた。
「夢じゃないよな・・・ハルカは、今ここにいる」
愛しさが込み上げて、ついきつく抱きしめてしまい・・・慌てて彼女を解放した・・・
いつまでも、そうしていたかったけれど・・・
思いをめぐらせ、激しく甘いキスを交わしながらも、ビョンホンは時計を気にしていた。
彼女への思いが迸り、このままではブレーキをかけることが出来なくなりそうに思える。
そんな自分の欲望を、必死に理性で押さえつけようとしていた。
やっと、こうして腕の中に捉えたから・・・
どうしても、離れがたくて・・
いつまでも寝顔を見ていたくて・・・
つい時間が迫っているのも忘れていた。
今、こうしている間も、きっとヤキモキしながら自分を待っている人がいるだろう・・・
「ハルカ・・・」
「もう行かなくちゃ・・・ハルカ?」
「んっ・・・」
ゆっくりと目を開けて、彼女が自分を見上げている。
少し高潮した頬を手で押さえながら、ハルカは恥ずかしそうに微笑んだ。
「遅れそう?」
「あぁ・・・スジョンが、きっとカンカンに怒ってるよ」
「!・・・ごめんなさい」
「大丈夫・・・まだ間に合うよ」
「本当に?」
「あぁ・・・心配しないで。じゃあ、行って来るよ・・・」
「うん・・・」
ビョンホンは、ベッドルームの入り口で足を止めると振り返る。
「今夜、帰ったら・・・」
「?」
「・・覚悟してて!」
「・・・・・・」
「明日・・・帰るまで、絶対に離さない・・・」
「!」
優しく魅惑的な笑顔を向けられているのに、その瞳は熱くて・・・
まるで心臓を射抜かれたように、ハルカは動けなかった・・・
遠くでバタンと、玄関ドアの閉まる音がする・・・
不意に我に返ったハルカは、大きく息を吐いた。
ウインクを投げた彼の瞳・・・
甘く囁く声・・・
その時になってやっと、痺れたように動けずにいる自分に気づく。
・・・硬直したようになっていた体を和らげると、ベッドから立ち上がり呼吸を整えながら
パウダールームへ向かった・・・
こんばんは。
29話、UPできました。読んで下さって、ありがとうごさいます♡
今の私には、平常心は無いかも・・・(笑)
少しずつ、落ち着いてきましたが・・・落ち着いた頃にまた
次の彼に逢ってしまう。
・・・堂々巡りな予感(TーT)
*************************
公開は終了しました。ありがとうございました!
別室、11/17 0:00までの公開です。
まだ読まれていなかったら、お早めにどうぞ・・・
くわしくは、ここをポチッとね♡
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Current...28
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2007-11-12T22:03:00+09:00
2007-12-13T23:04:26+09:00
2007-11-03T20:30:47+09:00
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「・・・大丈夫?」
右肩に乗った彼の重みと、耳元で囁かれるその声に、ハルカの意志は
もう崩壊寸前だった。
「・・・ハルカ?」
「あなたを・・・」
「・・・忘れられなかった」
「!」
「眠り続ける父の顔を見つめながら、思いはいつも・・・あなたの隣にいたの。
そんな自分が嫌で嫌でたまらなくて・・・最低だと思った。だけど・・・」
「止められないの・・・どうしても、思いがあなたへ向かっていくこと・・・」
腕の中で、小刻みに震えているのは寒さのせいだろうか?
それとも溢れる思いに、体が震えているのだろうか?
震える声で、告白を続けるハルカを、ビョンホンは愛おしくてたまらないと思った。
「こんな私・・・最低でしょう?」
「・・・・・・」
「私は変わってない・・・あの頃と、何も変わらないの」
「?」
「あなたへの思いも・・・すべてあの時のまま。うぅん、あの時よりずっと・・・」
「・・・ずっと?」
「あなたが・・・好き・・・」
罪を告白するハルカは、視線を上げることが出来なかった。
それでも、もう胸から溢れてしまった思いは、どうしても止めることが出来なくて・・・
思いのすべてを曝け出し、自分でかけてしまった呪縛からやっと解放された気がした。
彼が何も言わないことに、不安で胸が苦しくなる。
まるで裁きを受ける罪人のように・・・審判の時を待つ、そんな気持ちだった。
「・・・ハルカの気持ちが、聞けた」
「?」
「君の、心の中が・・・やっと見えたよ」
背後から回された腕は、彼の思いを表すように、きつくハルカを抱きしめる。
1年の時を越えて・・・
やっと、思いが通い合った瞬間だった。
「せっかく、スジョンが手配してくれたのに・・・悪かったかな?」
新作のスケジュールなどの打ち合わせのあと、部屋を出ようとしたスジョンは
ビョンホンに呼び止められた。
「えっ?いいえ・・・良いんですよ」
「俺より、ハルカが気にしてたんだ・・・」
「本当に、気にしないでってハルカに伝えて下さい。私は、オッパのその笑顔が見られたから・・・それだけで・・・」
「んっ?スジョンは、俺のファンだったのか?」
ニヤッと笑って、顔をのぞきこんでくるビョンホンに、困った顔でスジョンが呟く。
「・・・ずっと・・・・・・ファンでした」
「えっ?!」
「プッ!オッパのその顔、やった!!」
「スジョン!!」
「いつも、オッパには驚かされたり焦らされているから、お返しです!」
いつもの明るい笑顔・・・
ビョンホンの笑い声に・・・
スジョンは、自分の胸にしまいこんでいた・・・淡い初恋が終わった事を知った。
でも・・・
目の前の幸せそうな笑い声・・・
ハルカのことを話すときの、とろけそうな顔・・・
それを取り戻せただけで、十分だと・・・スジョンは部屋を出ながら、そっと目尻の涙を拭う。
「今日は、早く帰ろう・・・ドンワンといっぱい遊んで・・・それから・・・」
楽しいことを考えて、無理に笑顔を作って振り返る。
笑みを浮かべて、携帯で楽しげに話すビョンホンを見つめながら、スジョンは自然と微笑んでいる自分に気づいていた。
スジョンとのやり取りを、夜になって帰宅したビョンホンは、夕食の準備をしているハルカに聞かせていた。
ハルカは、ビョンホンの話に相槌を打ちながら、時々振り返っては楽しそうな表情を見せる。
「やっぱり、スジョンさんはあなたのファンなのよ・・・」
「それは・・・ないな」
「どうして?」
「ハルカなら、好きな男の前なのに平気で子供に・・・」
ビョンホンの頭の中に、ある日のスジョンの姿が浮かんだが言葉に出来なかった。
「ん?」
「とにかくファンじゃないよ・・・それは無いんだ」
「そうかな・・・私は、そうじゃないかと思ってたの。だって、ビョンホンさんのファンて多いもの」
「!」
「・・・ビョンホンさん?」
ビョンホンは、笑いが込み上げるが・・・今はとにかく、この話題を変えようとハルカに問いかける。
「でも・・・どうして?」
「・・・何?」
「昨日、ここに来たいって言ったのは、なぜ?」
「あぁ・・・そのことね?なぜって、私・・・ここが好きなの。落ち着くから・・・」
「ふぅ~ん・・・」
「でも・・・酷かったね?」
「・・・えっ?」
「部屋・・・散らかり放題だったから・・・」
「あぁ・・・あれから、ここに来る気がしなくてずっとホテルに泊まってた」
「・・・・・・」
「誰かに、掃除を頼めばいいし・・・オモニや、業者にだって頼むことだって出来たけど・・・誰も入れたくなかったんだ・・・君がいた場所だから」
「自分以外の誰にも・・・触れさせたくなかった・・・」
「・・・・・・」
「もう、いいだろう?この話は・・・」
「えっ?」
「この部屋に来たばかりに、昨日は掃除して寝るだけで終わってしまったんだから・・・疲れて眠る君に、キスさえ出来なかった。まぁ、朝は・・・」
恨めしげな視線に気づくことなく、ハルカは立ち上がった。
「・・・もう、食事にしましょうか?昨日は、あまり休めなかったでしょう?」
「・・・うん」
食事の間も、お互いを見つめ合っていた。
今日の出来事を面白おかしく話すビョンホンを、楽しそうに声を上げて笑いながら
ハルカが見つめる。
二人にとって、極上の時間が過ぎていく・・・
後片付けを終えたハルカが、コーヒーをビョンホンの前においた。
「ん?・・・ありがとう」
「何を読んでるの?」
「内緒・・・台本なんだ。次回作のだから、ハルカにだって見せないよ」
「・・・・・・」
何も言葉が返ってこないことを不思議に思い、ビョンホンが顔を上げると・・・寂しげな表情で俯くハルカがいた。
「えっ?うそっ!見ていいから、ハルカ・・・そんな顔しないで!」
「プッ・・・」
「・・・騙したな!」
「・・・・・・」
ひとしきりじゃれ合ったあと、ビョンホンが呟いた。
「明日・・・帰るのか?」
「・・・うん」
「どうしても?」
「うん・・・」
「・・・・・・」
「だって・・・仕事で来てるのよ。投げ出したり出来ないわ・・・あなただって仕事を放り出したりしないでしょう?」
「・・・うん、分かってるんだ・・・分かってるんだけど」
「今度は・・・消えたりしないから。黙っていなくなったりしない・・・」
「うん・・・」
「ちゃんと連絡先、全部書いたでしょう?自宅も会社も携帯も、病院の電話番号だって・・・上司の携帯も、親戚の電話番号だって・・・書いたわ」
「・・・うん」
「帰国したら、父に話すわ。そして、ちゃんと休みが取れたら、飛んでくるから」
「・・・・・・」
「気持ちは変わったりしない・・・体は離れても、心は・・・あなたの隣に置いて行くから」
そう話す間も、ビョンホンはハルカの手を離すことは無かった。
しっかり指を絡ませて、俯いたままでいる。
「ねぇ・・・どうしたの?気分でも悪い?」
今度は、何も言わないビョンホンを、ハルカが心配する番だった。
「罰ゲーム考えてた・・・」
「えっ?」
「言っただろう?オッパって呼ばないと・・・罰ゲームだって」
「あっ・・・」
「君は、ずっとビョンホンさんて呼んでた。昨日も今日も・・・だから、何を罰ゲームにしようかと考えてたんだ」
「・・・だって、仕方ないでしょう?」
「だめだ・・・約束は、ちゃんと守らないと。ハルカは、嘘つき?」
「違うわ。違うけど・・・」
ビョンホンは、まっすぐにハルカを見つめていた強い視線を緩める。
そして満足気にハルカの返事に頷くと、また考え込んでしまった。
「・・・何がいいかな?」
「あっ!私、そろそろシャワー浴びてくるわ」
「じゃあ、僕も行く・・・」
ソファに座ったビョンホンを、呆れた顔でハルカが見下ろして呟く。
「食事の前に浴びたばかりじゃない・・・」
「・・・そうだっけ?」
ハルカにそう言われると、ビョンホンは照れたように笑ってハルカを開放した。
こんばんは。
28話、読んで下さってありがとうございます♡
いろいろ発表になって・・・嬉しくてドキドキして、キューンとして少し寂しい。
・・・複雑なんです。
ツアーグッズも、いつもはそんなに欲しいと思わないのに・・・
今度は・・・ソソられますね(*/////▽/////*)
クリアファイルと、マグネット、プライバシー保護シールが欲しいかも・・・
って、私・・・行けませんから(TーT)
明日・・・平常心で仕事できるかな^^?
なるべく(笑)・・・続きも頑張ります!
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Current...27
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2007-11-07T17:59:00+09:00
2007-12-13T23:04:54+09:00
2007-10-28T22:23:44+09:00
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Current
さっきまでとは、明らかに違う彼女の声色だった。
ハルカの言葉に、ビョンホンは彼女を抱きしめていた腕の力を緩める。
「ハルカ?」
「こんなに・・・今は、心が軽い・・・」
「私ね、考えないようにって・・・いつも思ってた。気持ちを固くして・・・だけど、ひとりになると、あなたのことばかり思い出すの。あなたを、思えば思うほど・・・そんな自分を嫌いになっていく・・・」
「・・・連絡しない時間が1日・・・また1日と長くなるごとに、もうダメだって。きっと、あなたは私の事なんて忘れている違いないって、そう思い込もうとしていたの。そうしないと、日ごとに重くなる心と現実にバランスが取れなくなっていた・・・」
「連絡しないことを選んだのは私なのに、辛くて・・・バカでしょう?」
「ハルカ・・・」
「だから・・・また韓国に来て、あなたに逢うことになった時・・・どうして、帰ったのか?・・・って、あなたに言われて・・・」
「なぜ、そうなったのか分からないけれど・・・忘れた振りをしようと・・・それが、一番傷つかない方法だと思ったの。だけど・・・」
「私・・・間違っていたの?」
「全部自分で選んだことなのに・・・辛くて苦しくて・・・あなたまで苦めてしまった」
そう呟くと、ハルカは顔を伏せてしまった。
「ハルカ・・・間違ってないよ、きっと。こうしてまた分かり合うために・・・必要なプロセスだったんだ」
「僕は・・・諦めなければって、漠然と考えていた時の苦しさより・・・ハルカの顔を見てしまったときの苦しさの方が、ずっとマシだった。逢えて、嬉しかったんだ・・・辛さに勝るものがあったんだと思う。自分の気持ちが、まだ終わっていないことに気づいたから・・・」
「嫌な思い・・・させてしまったよね?」
俯いたままの、ハルカの問いかけに明るい声が降って来る。
「大丈夫・・・もう、忘れた!」
「!」
顔を上げたハルカは、笑みを浮かべたビョンホンの瞳と出会った。
「いつまでもここにいたら、体が冷えてしまうよ・・・行こうか?」
「・・・・・・」
「おいで・・・」
「?」
歩き出した彼が、振り返り自分へ手を差しのべるのを見た瞬間・・・
体を覆っていた重苦しい何かが、溶けていく。
(本当にいいの?私・・・)
そんな迷いも・・・何もかも忘れて、ただ目の前の愛しい男性(ひと)の手に自分の手を重ねた。
(・・・どこに行くの?)
そう聞きたいけれど、悪戯なその瞳を見たら知ってしまうことが惜しくなった。
何の不安もなく、こうしてあたたかい手に引かれて桜の下を歩く。
昨日までの自分に、この現実が想像できただろうか・・・
「ここは・・・?」
「・・・・・・」
「あの・・・みんなは、どこにいるの?」
「誰もいない・・・二人だけだよ」
「打ち上げって言われたのに・・・スジョンさんは?ドンワンを連れて来るって・・・」
「・・・・・・」
「!」
「やっと分かった?」
「どうして・・・?」
「スジョンが・・・ここを手配してくれたんだ。ここが良い、ここじゃないとダメだって・・・」
「?」
「二人が出逢った所だから、きっと・・・ここからなら、また始められるってね」
「ハルカと二人なら、何処でも良いって思ったけれど・・・スジョンの気持ちも無駄にしたくなかった・・・」
「スジョンさんが?じゃあ・・・分かってしまったの?」
「あぁ・・・」
「どうしよう・・・」
「大丈夫・・・スジョンなら・・・」
「・・・・・・」
「僕たちは・・・スジョンのおかげで、ちゃんとハルカと話すことが出来た・・・そうだろう?」
「・・・えぇ、そうね」
「さぁ、中に入ろう・・・もう、こんなに手が冷たい・・・」
「私・・・・・・」
「んっ・・・?」
手を引かれて入った建物は、彼に初めてインタビューした場所だった。
懐かしい・・・
1年しか経っていないのに・・・
そんな思いに、胸が震えて止まらない。
春というのに、吐く息も白く見える・・・そんな夜だった。
彼の言葉に・・・
彼の眼差しに・・・
寒さに震える体を忘れるほど、思いの方が熱かった。
今、こうして冷静になると、また震えを意識せざるおえないほどに・・・
体が冷え切っている。
でも・・・・・・
まだ自分の思いが見えていない時に、流されて良いのだろうか?
胸の片隅で芽生え始めた小さな迷いは、すぐにハルカの表情に表れた。
「何か飲む?」
「・・・・・・」
「ハルカ・・・?」
ビョンホンは、ソファに腰掛けた自分の隣で、所在無げに立ち尽くすハルカを見上げる。
「私が淹れて来る。えっと・・・キッチンは、ここだったっけ・・・」
そう言ってキッチンに消えたハルカに、ビョンホンは笑いが込み上げてくるのを感じた。
(フゥーッ・・・)
ハルカは、やかんを手にため息をついた。
彼の傍にいることに・・・
湧き上がってくる衝動を、押さえる自信がなくなりつつあった。
彼に・・・
見つめられること・・・
甘く囁かれること・・・
何ひとつとして忘れていないのに・・・
(今は、ダメよ・・・)
(このままでは絶対に、私は流されてしまうから・・・)
ぼんやりと、そんなことを思っていたハルカは、物音に気づく余裕もなかった。
俯いた視線の先で、交差する腕・・・
驚く暇もないうちに、ハルカは背後から抱きすくめられていた。
こんばんは。
やっと、UPできました。
27話、読んで下さってありがとうございます♡
昨日、何とか30万hitのキリプレ(粗品)を非公開コメントさんに
届けることが出来ました。
喜んでいただけて、嬉しかったです(T▽T)
そろそろ年末も見えてきました。
毎年、この季節になると始めること・・・その名もプチ掃除。
今日は、リビングの半分とか・・・明日はキッチンのコンロだけとか・・・
一度にたくさんは無理なので・・・少しずつ。
ただ・・・3日坊主で終わることが多いので、今年こそ!頑張れるといいな(笑)
明日は、リビングの半分がんばります♪・・・たぶん(爆)
もちろん続きも頑張ります!]]>
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http://pinkopal.exblog.jp/6683198/
2007-10-31T17:20:00+09:00
2007-12-12T22:09:55+09:00
2007-10-25T17:09:19+09:00
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いきなり声を荒げたビョンホンに、ハルカは身を竦めた。
「そうじゃない・・・違うんだ・・・」
ライトアップされた桜を見上げ、視線を彷徨わせたビョンホンは
大きく息を吐いて呼吸を整えた。
「君がいないことが、僕のためになる?」
「・・・・・・」
「どうしてそんなことを?・・・君は、何も分かってない」
「・・・・・・」
視線をそらすハルカに、いつもの低く静かな声でビョンホンが語りかける。
「春になるといつも思い出すんだ。この乾いた空気、甘ったるい春の匂いに。昔・・・僕は、大切なものを手放した」
「?」
「あの頃の僕は・・・大人の事情も分からず、大切な人に何も言えないまま見送ったんだ」
「子供だから・・・何もできないのは、当たり前だけれど・・・」
「何かを手放す辛さは、その時も・・・それからも十分に味わってきた。だから・・・」
「放さない・・・今度は絶対に・・・」
腕を差しのべるビョンホンから、一歩後ずさりながらハルカは呟いた。
「・・・あなたも、分かってないわ」
「ハルカ?」
「私は・・・父を置いて、どこにも行けない」
「!」
「あなただって、捨てられないもの・・たくさん持っているでしょう?」
「・・・ハルカ」
「だから、ダメなの・・・あなたに何かを捨てさせて、私は幸せになんてなれない・・・絶対に」
最後は、涙に呑まれて言葉にならない。
再び涙を流すハルカを、引き寄せて抱きしめる。
大切なものを失いかけた彼女は、臆病になっているのだろう。
そんな時、どんな言葉をかければいい?
ビョンホンは、ひとつひとつ慎重に言葉を選んでハルカに話しかけた。
「最初から、捨てることを前提で始めるのか?それじゃあ、何も始まらないよ・・・」
「?」
抱きしめた腕の中・・・
ハルカが涙を拭って自分を見上げているのを感じながら、話を続ける。
「君の、その小さな手じゃ・・・大切なものが毀れそうで不安だろう?両手ではどう?大切なものが毀れる不安は減るはずだ。じゃあ・・・こうすれば?」
ビョンホンは、大きくあたたかな両手で、ハルカの手を包み込んだ。
「こうすれば、もっと安心だ・・・ひとりじゃ持てない物も二人なら・・・二人で支えあえば、きっと大丈夫。そう思わないか?」
「でも・・・」
(あたたかい・・・)
自分の手を包む大きな手に、ハルカの心が揺れる。
「でも・・・?」
「いつも・・・こうしていられる訳じゃないでしょう?」
「そうだな・・・いつもこうしていられたら、どんな良いだろう?こんな風に一緒にいられたら・・・」
「ハルカ・・・君は、僕が嘘つきだと思うかい?そしてハルカは、嘘つきなの?」
その言葉の意味が、すぐには理解できなかった。
少しずつ、自分の気持ちに、彼の言葉が沁み込んでいく。
ずっと、絶望でしぼんでいた・・・
もう、傷つきたくない・・・
その一心で閉ざしていた心に、ビョンホンは何の迷いもなく飛び込んできた。
優しい眼差しで見つめられる心地良さに、胸が高鳴る。
何度も首を横に振りながら、ハルカは、不思議そうな表情を浮かべていた。
「覚えてるよ・・・君の言葉・・・忘れられなかった。離れている時間が長くなればなるほど、胸に刻まれていくようだったんだ」
「・・・・・・」
「君は、言ったよね?僕に抱きしめられると、幸せすぎて胸が苦しくなる・・・僕に見つめられると、体が熱くなって呼吸をすることさえ忘れてしまいそうだって・・・」
「あれは?全部、嘘だったの?」
「違うわ!」
「じゃあ・・・今は?こうして君を抱きしめている・・・僕の気持ちは、きっとあの時よりも熱いよ。僕の気持ちは見える?」
しっかりと視線が絡んだ瞬間、ハルカは顔をそむける。
ビョンホンは、顎をすくうように自分の方にハルカの顔を向けた。
「君を待ってた・・・僕の気持ちは変わっていないよ。君は・・・・・・?ちゃんと見せて欲しい。君の心の中・・・」
「無理だって、決め付けてしまう前に・・・もう一度、ちゃんと話そう。ダメだと思ったら、別の方法を探せばいい。きっと、ハルカと二人なら出来るから・・・」
「でも・・・」
「君の気持ちは?もう、気持ちが無くなったのなら・・・僕は、ココにいるべきじゃない・・・」
そこで言葉を切り、自分を見下ろす悲しみの影を浮かべる、セピアの瞳。
とても近く・・・お互いの表情が見て取れる。
(・・・私の気持ち?)
ハルカは、突然の問いに心を揺さぶられていた。
自分の気持ちに気づかない振りをしていた、この1年・・・
心から笑うことも、泣くこともなかった。
今・・・
抱きしめられるその腕の力強さに、胸が熱くなる。
26話、読んで下さってありがとうございます♡
★歌手フィソン イ・ビョンホンとも仲良し?
少し前のものなので、みなさん、もうご存知のニュースでしょうが・・・
「僕も好きでした」なんて、悪戯な表情で言ったのかなって、笑えたので・・・
いろんな情報を知るたびに、こんな顔で・・・
こんな声で言ったのかな・・・?
想像が膨らみます。
それが、創作に繋がっているような気がします・・・(*/////▽/////*)
「僕も好きでした」言われてみたいですよねヾ(≧ω≦)o
パソコンに向かうと、睡魔に襲われる私・・・
昨日も、パソ前で椅子に座ったまま意識がなくなり・・・
ハッと目覚めた時には、背中が痛くて・・・(TーT)
まだ、とっても痛みます。
26話も書けていたけれど、推敲&画像が出来なくてお待たせしてしまいました。
ちょっと中途半端な感じですが、続きも頑張ります♪
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http://pinkopal.exblog.jp/6645427/
2007-10-27T13:44:00+09:00
2007-12-12T22:10:42+09:00
2007-10-18T16:48:21+09:00
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「スジョンから、全部聞いた・・・だけど、ちゃんとハルカの口から聞きたい・・・」
「・・・・・・」
「どうして・・・1年も連絡して来なかった?」
「どんなに逢いたいと・・・声が聞きたいと思ったか・・・君をもう一度、この腕に抱けたらって・・・」
「やめて・・・」
ビョンホンは、そう呟いて歩き出すハルカの腕を引いた。
倒れこんでくるその体を受け止めて、きつく抱きしめる。
「離して・・・」
「嫌だ・・・もう、離さない・・・やっと捕まえたのに・・・その心の中も、俺に見せてくれ」
「・・・・・・」
「どうしてなんだ?ちゃんと話そう・・・ハルカ?」
ハルカは、ビョンホンの胸を押し顔を上げた。
その頬には、行く筋もの涙の後が見て取れる。
今、ビョンホンの目の前で、ハルカの頬を新たな涙が伝っていった・・・
「私・・・」
「・・・ん?」
その優しいまなざしに、ハルカの固く閉じられようとしていた唇が開く。
「私・・・罰があたったと思ったの・・・仕事だと嘘をついて、あなたといることを選んだから・・・」
「ハルカ?・・・」
「あの時、私・・・父に嘘をついたの。だから、きっと父が倒れて・・・」
「そんな・・・」
「分かってる!・・・そうじゃないと思う。今なら分かるの・・・だけど、あの時の私は、その思いにとらわれてしまった・・・ただ自分を責め続けていたわ。帰国して、ベッドに横たわる青ざめた父の顔を見た時、自分を責めるしかなかった。そうするしかなかったの・・・」
「・・・・・・」
「あなたに、連絡することができなかったのは・・・」
「・・・・・・」
「もしも、あなたの声を聞いてしまったら、絶対に逢いたくなる。顔を見たら抱きしめて欲しくなる・・・私、自分の事しか考えられなくなりそうで怖かったの・・・」
「・・・ハルカ」
「たった一人の肉親なの・・・父を無くしたら、私は、ひとりきりになってしまうもの・・・」
「ハルカ・・・」
しばらく、ハルカの嗚咽だけが桜の花びらを揺らしていた。
彼女の香りは、あの頃と変わりなくビョンホンの心を熱くする。
ビョンホンは、腕の中で再び涙を流し始めたハルカを、涙が止まるまで優しく抱きしめていた。
「・・・アボジは・・・ハルカのお父さんは?」
先に口を開いたのは、ビョンホンだった。
「・・・大丈夫よ。元通りとは行かないけれど、元気になったわ」
「良かった・・・」
ビョンホンの心からの言葉は、ハルカの胸に沁み込んで行く。
舞い散る花びらを見上げて、ハルカが呟いた。
「あなたは・・・私を忘れてしまったと思ってた・・・」
「!」
「仕方ないって・・・思ったわ。あれきり、連絡しなかったのは私だもの」
「何を言ってるんだ?」
「いいえ・・・むしろ。そうだったらって・・・あなたに忘れられていたら、楽になれるんじゃないかって思った・・・」
「!」
「でも・・・そうじゃなかった。あなたは私を忘れていなかった。だから、それだけで・・・私は、十分だと思えたの」
そう言うハルカの表情からは、彼女の気持ちが読み取れなかった。
「ハルカ・・・」
「だから、何もなかったフリをした・・・」
「どうして・・・?」
「それが、あなたのためになると・・・思うから・・・」
「?!」
一瞬、言葉を失ったビョンホンをハルカは静かに見つめていた。
今、目の前の愛しい男性(ひと)に・・・
あの日、この桜の下で出逢えた奇跡を思い出しながら・・・
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