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kirakira na toki

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Current...21
2007年 10月 03日 |
 
   長すぎる(汗)夏休みを終えて・・・ ただいま~です。
  もう、秋の風もとっくに吹いていたのに・・・    
  帰ってくるのが、本当に遅くなってしまいました。
  それでも、「待ってるよ」って言ってもらえて・・・
  すごくうれしかったです。
  仕事のこと、パソコンの不調・・・いろいろあった夏でした。

      創作の秋。
   またここで、頑張って書きたいと思います。
     ドキドキ・・・(ё_ё) アレッ
  久しぶりに、ここで創作をUPする・・・?
     (´-`) ンー
  どこからだったか忘れた・・・(汗)
   という訳で、ここに戻ってきて
  1番最初にしたことは、「Current」のカテゴリー別けでした。
   ↓をポチッとすると飛べますので、一緒に復習しましょうか♪
  


今までの『Current... 』は、ここをポチッとしてね♡

復習の後は・・・21話へどうぞ↓





どれぐらい、そこに佇んでいたのだろう。

数秒だろうか?それとも数分?
その時の自分には、時間の感覚がなかった。

薄れてく体の感覚。
狭まっていく視界。
動かない足。

ただ、規則正しく吐き出される白い息に

自分の呼吸が止まっていないことを知るだけだった。




「オッパ・・・顔色が悪いですよ。悪酔いしたんですか?」
スジョンの声がする・・・いつの間にか、店の中に戻っていたことに気づいた。
「・・・オッパ?」
「ん?・・・いや、大丈夫だ」
「私・・・そろそろ帰ろうと思ったんですけど・・・もう少しいましょうか?」
「ありがとう・・・大丈夫だから」
「・・・本当に?」
「あぁ・・・」
「じゃあ、明日は7時頃に一度、携帯に電話入れますから・・・」
「うん」
「8時には出られるように、準備しておいて下さいね」
「分かったよ・・・ひとりで大丈夫なのか?」
「ひとりじゃないんですよ。ハルカと一緒です。私の家で飲みなおそうって、ドンワンにも会いたいって言ってくれているし・・・」
「!・・・」
「オッパ?」
「・・・気をつけて帰れよ・・・」
「はい・・お疲れさまでした!」

店の入り口に目をやると、ハルカの横顔が見えた。
スジョンと楽しげに笑いあっているようだ・・・

(あの笑顔は、自分に向けられたものだったはずなのに・・・)

気を緩めると、やっぱり彼女のことを考えてしまう。
バカなことを・・・
あんなにも、頑なに拒絶されたじゃないか・・・

スタッフに勧められるまま、焼酎のグラスを煽り続けた。
忘れられない・・・忘れることが出来ない・・・
この胸の思いに、無理やり決別しようとしているかのように。



「オッパ、聞いてますか?」

「・・・・・・」
「オッパが仕事の前の日に、二日酔いになるほど飲むなんて・・・初めて見ましたよ。そんなに主演男優賞が嬉しかったんですか?」
「・・・・・・」
「じゃあ・・・失恋したとか?!」
「・・・・!」
「反応なしか・・・」
「スジョン?・・・」
「オッパ、私・・・」
「スジョン、悪い・・・少しだけ眠りたいんだ・・・」
「オッパ・・・聞いて欲しいことが・・・」
「すまない・・・頼むよ。ひとりにしてくれないか?」
「・・・オッパ?分かりました。まだ30分ぐいありますから。ここで少し横になっていて下さい」

スジョンの話を、ひどく痛む頭で聞いている。
ホテルでの取材ということで、今は控え室用の部屋にいた。
ゆっくり体を伸ばす・・・とまでは行かないが、ソファに横になると、ずいぶん楽になる気がする。

「じゃあ・・・時間の少し前に声をかけますから・・・」
そう言って、スジョンはドアを静かに閉めた。

今日の午前中は、かなりの取材が入っている。
百想での受賞で、急遽決まったものもあるらしい。
結局、時間的に余裕のあったハルカたちの取材は最後になった。
スジョンからスケジュールを聞かされ、彼女の取材が午後からになったことに、胸を撫で下ろす。
終わったとは言え、彼女の前に二日酔いのこんな姿をさらすのは、さすがに苦痛だから。



「オッパ、最後の取材は昼食の後になりますから。ここに運びましょうか?みんなは、あっちで食べるんですけど・・・」
「うん・・・すぐに行くよ」
「じゃあ、オッパの分は残しておきますね。早く来ないと・・・」
「分かった分かった・・・スジョンの胃袋に入れられるんだろう?」
「・・・誰もそんなこと・・・言ってないのに」
「とにかく、すぐ行くから・・・」

部屋を出ようとしたスジョンが、足を止めるのが目に入った。

「スジョン?何か忘れたのか?」
「・・・あの!今日の仕事の後、聞いて欲しいことがあるんです・・・時間を取ってもらえたら・・・」
「今日?すまない今日は、ちょっと・・・」
「オッパ!お願いします」
深々と頭を下げるスジョンの頼みを、無碍に断ることも出来ず・・・
仕方なく頷いた。
「良かった・・・」

安堵の表情で部屋を出て行くスジョンを、ぼんやり見ていた。
何の話があるというのか・・・
しかし、スジョンの言葉は、じきに胸から消えることになる。

昼食を終えたら、ハルカと向き合わなければならない。
カメラの前で、胸の中から消し去ることが出来ない思いに、鎧を着せることが
出来るだろうか?

彼女の声に・・・眼差しに・・・
俺は、平静を保っていられるだろうか?

さぁ、この瞬間から・・・
演者としてのブライドにかけて・・・
胸の思いを封じ込めることに、すべて賭けよう。



Current...21_e0107420_18284128.gif


というほどのものでは、ありませんが・・・

読んでくださって、本当にありがとうございます。
創作の中のふたり・・・
まだもう少しの間、心が痛いままです。
でも、きっと少し先には・・・(笑)

実は、21話と22話の途中までは・・・
消えてしまったPCのデータの中にありました。
とってもショックで、何とか思い出して書こうとするのですが
どうしても進みません。
新たに気持ちを入替えて、また書き直しました。
最初に書いたものと同じ感じで、少し変わったところもあり・・・
これから22話・・・
うぅ~ん、どうしよう^^?

続きも、頑張りまね。
改めて・・・また、よろしくお願いします♡

2007.10.3 chiroparo
by pink_pink_opal | 2007-10-03 18:21 | Current |